児童養護施設では子どもの生活支援を行っていますが、ひとりの職員がひとりの子どもを支援するのでは
なく、複数の職員が多数の子どもの生活をみています。直接支援と呼ばれる、子どもの日々の生活のケア
をする職員の他に、専門職と呼ばれる職員や管理職も子どもの生活に関わります。多くの大人が「チーム」
となって子どもの支援を担っています。
「チーム」ではお互いを尊重して理解し合い、子どもの支援をしていくことが何より大切です。今回の
「れんげのおはなし」では、『いいね!』と思う同僚の言動や振る舞いについて職員から話を聞きました。
1. コミュニケーションが上手にとれる!
・話を聞いてくれる。
・先輩後輩は関係なく、躊躇なく、裏表なく話をしてくれる。
・細かい所によく気付き、話をまとめるのが上手い。
・様々な意見を調整し、誰も傷つけず話をまとめる。
2. 自分の意見をしっかり持っていて発信できる!
・誰にでもちゃんと自分の意思を伝えられ、自分の意見がぶれない。
・周りをよく見て適切なアドバイスができる。
・他人任せや我関せずという態度を見せず、当事者意識を持てる。
・相手が誰だろうと、疑問を持ったことは受け流さず向き合う姿勢がある
3. 気配りができる!
・みんなで解決できるよう「一緒に考えよう」という雰囲気を持っている。
・常に周囲に気を配って接することができて、後輩に安心感を与えるのが上手。
・物腰が柔らかく、誰に対しても対応が平等で偏りがない。
・疲弊している人を気にかける。
・言葉選びが巧みで優しく丁寧な言葉づかい。
同僚から尊敬される職員は、子どもにとっても良いロールモデルになると思います。一般家庭の「家庭環境」が、施設では「職場環境」にあたるので、職場環境を良くすることは子ども達の育ちにも大きく関わってきます。そういった意味でも、職員同士が信頼しあうことはとても大切なのです。
これからも試行錯誤しながら、職員みんなで力をあわせて子どもの支援に取り組んでいます。