やまぶきホーム

 

 やまぶきホーム(現在の女子ホーム)リーダーの西元さゆりです。20歳で就職して忙しく毎日を過ごしていたら、あっと言う間にれんげ学園で干支が一周していた私ですが、実はれんげ学園を一度退職した出戻り組です。   

 

 今では児童養護施設も一般企業と同じく見学や体験が当たり前に出来ますが、私が就職した時にはそんな制度はまだ整っておらず、ましてやHPも無かったので、その施設のことを何も知らないまま採用試験当日を迎えることが普通でした。そんなスタートだったので、児童養護施設での仕事にやりがいは感じていたものの、同年代の友人たちが広い外の世界で活躍するのを見て「私はこのままでいいのかな・・・」と感じ、退職しました。その後、1年間ほど様々な職種のアルバイトをしながらフラフラして再びれんげ学園で働きたいと思い、厚かましくも学園に出戻った次第です。他の児童養護施設で働く選択肢もありましたが、様々な体験を経て「れんげ学園って良い職場だったな」と改めて実感したのが、復職の一番大きな理由でした。出戻りの私を子どもも大人も温かく「おかえり」と受け入れてくれました。何を隠そう、実はれんげ学園は出戻り職員が多いのです・・・。戻る理由はやっぱり私と同じなのではないかな?と思います。 

 

 出戻ってからのれんげ学園歴の方が長くなりましたが、施設のお仕事は長く勤めればその分楽しみや嬉しい事が多くなると実感しています。若い頃は目の前の事でいっぱいいっぱいでしたが、仕事に慣れて余裕が出来ると子どもの成長に気付くアンテナが敏感になりますし、何といっても子どもの成長をずーっと見守れるからです。また、子どもが卒園してからも関わることも出来ます。おむつ時代から結婚まで・・・1人の人間の成長をここまで長く見守れる仕事ってなかなか無いですよね!

  私が就職した時に学園にいた子どもたちは、今や社会人になり、新しい家族を作り、れんげ学園に挨拶にきてくれます。結婚式に呼んでくれたこともありました。「アイスクリーム屋の社長になってお嫁さんにする!」と言ってくれたF君・・・私はまだ独身のまま待ってるよ❤(笑)    

 

 本園建て替え後、やまぶきホームは男子児童3名+女子児童4名のホームになる予定ですが、今は工事中なので、男子と女子が別々のフロアで生活しています。GWや夏休みの外出、お誕生日会の時は新しいホームの子どもと職員が集合して「やまぶきホームが出来たら、スイカとトマトを育てよう!」「早く建物が出来ないかなー?」「にっしー、料理の味付けは濃い目でよろしくね!(建て替え後は調理員ではなくホーム職員が料理をするようになります)」と、今から楽しみにしています。私もやまぶきの子達と新しいホームで生活することを楽しみにしています。

 

 次回はこでまりホームリーダーで「スポーツ大好き&永遠の野球少年」千田職員が登場します。お楽しみに!